今日は立春、新しい年の始まりです。

 

昨夜は節分で、

巻き寿司を恵方の北北西に向かって

黙って食べている家庭が

日本中にどれくらいあったでしょうか。

 

デパ地下の

お寿司売り場の行列を見るにつけ

本来関西独自の文化で有ったのが

東京迄広がり、

今や節分の行事として定着した感があります。

 

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コンビニの戦略だとも言われていますが、

何だか

日本人の平和の象徴みたいで

この時間みんな

恵方を向いて黙って食べてるのかな?

なんて想像するだけで

心が温かくなります。

 


節分は正に節を分ける日。

立春立夏立秋立冬

前日の日を言いますが、

江戸時代からは、

立春の前日を指す日となりました。

 

そして、太陰暦では

立春を新年の始まりの日とし、

節分は一年の終わりの日、

年越しの日とされていました。

 

明治5年に現在の太陽暦

日本の正式な暦として

制定されるまで、

太陰暦であらゆる行事は

決められていたのです。

 


節分では、

新しい年を迎えるのに

あらゆる邪気を払って浄める為に、

豆撒きが行われているのです。

なぜなら、

邪気を現す鬼は豆が嫌いだからです。

 

因みに、本場中国では

鬼が嫌いなのは桃です。

 

日本昔話の桃太郎の話は

この故事によるのですが、

今では、A uの三太郎CMのキャラだと

信じている若者も多いかも?

 


古来より、

疫病、飢饉、自然災害など

人事が及ばぬ災いは、

人間の行いに神様が怒っておられるとか、

邪気が鬼となって襲っているとか、

若しくは

無念の内に亡くなった人々の恨みが

怨霊となって仕返しをしようと

して来るから起こる事だと

信じられて来ました。

 

そこで人々は、

神様や怨霊などに対して

謙虚に恐れ敬って

災難を逃れようとして、


神様を鎮める為には 人柱をたて、

鬼を鎮めるためには 邪気払いをして、

特に強い怨霊には神社を建てて

神様として祀り

怒りを収めようとしたのです。


人柱として語られてるのが

古事記弟橘媛

邪気払いとしては節分が、

そして、

神として祀られたのが

天神社の菅原道真です。

 

 

日本では

古代より明治政府になるまでの長い間、

あらゆる決定は、太陰暦に基づく

古神道によってされて来た歴史があり、

 

言霊、数霊、カタカムナ、八紘一宇

などは今でもある一定の所で

連綿と続いているみたいです。

 

大本教出口なお

「三千世界一度に開く梅の花、艮(うしとら)

の今神の世になりたぞよ」と、

が告げたのも、

明治25年 節分の日の未明だった

そうです。

 

この話はいつかまた。

 


21世紀、IT社会も進み

リモートワークなどと言われているのに、

この数年来、

神社などにお詣りする人数は

年々増えているそうです。

 

鬼がテーマの

鬼滅の刃」が流行り、

若者の街 新宿に

大きな看板が並んでいます。

 

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仮想空間、

アバターの世界の直ぐ側に

節分には、

恵方の縁起を担く日常がある。

 

本当に不思議の国、

面白い日本です。

 

夕飯は巻き寿司、もちろん

お一人様で黙って食べました。