香港、思い出は感情と共に蘇る。

 

お花を沢山頂いて

お部屋が華やかになりました。

 

大好きな観音菩薩の絵の前に置くと、

一層美しいです。

お気に入りのバカラの招き猫も

一緒に並べてあげました。

 

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部屋にお花があるとそれだけで華やいで、

気持ちがアップします。

 

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お花の思い出って何かあったかな?

と考えてみましたが、

殆ど思い出せません。

 


歳の数だけもらった

薔薇の花も有りました〜

今なら大変な量ですが。

 

紫陽花が好きな花だと知って

毎年、紫陽花をプレゼントしてくれた友達が

いましたが、

最近は音信不通です。

 

五歳年上だったので心配ですが、

どうしているのかな?

 


思い出そうとしてみても、

お花に纏わる思い出が少ない事に

改めて驚いています。

 

沢山貰って来たし、

沢山プレゼントして来たのに

具体的な感情を伴う記憶が少ないのです。

 


物や事に纏わる感情を伴う思い出や、

ストーリーは

人生の大きな財産です。

 

まさに生きた証でもあります。

 

なるべくそんなモノに

囲まれて過ごして行きたいと願っていますが、

お花には無かった?

 


モノと言えば、

お花の横に飾ったバカラの招き猫は

香港で買いました。

 

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一緒に行った仲間達が

香港ディズニーランドに行って

残った私は一人で

香港の街をブラつく事にしたのです。

 

その時は、7回目の香港で

かなり慣れていた事もあって

一人でのんびりカオルーンの辺りを

散策してみました。

 

海外に行っても

必ず一人で街歩きをするのが習慣で

大好きです。

 

先ずはペニンシュラホテルで、

有名なティータイムを。

 

ここは香港に来る度に一度は訪れる所です。

 

タイミングが良いと

二階のバルコニーで

クラシックの生演奏があるのですが、

予約客が多くて、ふらっと行っても

なかなか席は取れません。

 


イギリス領だった香港では、

紅茶が美味しいので、

ペニンシュラでも絶対に紅茶です。

 

今では日本でもよく見かける

三段のケーキスタンドと初めて遭遇したのも

ここペニンシュラでした。

 


世界中のお金持ちが集まる場所で

飲むティーは格別です。

 

一人で間隔を取った席に座って、

のんびりとゆったりとしながら、

お茶を飲んでいる人達を

ウォッチングするのは、

何処であっても

お一人様ティータイムの極上の楽しみです。

 

最初に訪れた頃は 椅子もソファで

もっとゆったりしていたのですが、

少しせせこましく成ったのが残念です。

 

 

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その日は、

香港のかなりのお金持ちらしき

中国人の老婦人が家族と来ていて、

全員の身なりのゴウジャスさに

ただ見惚れてしまったのを

鮮やかに思い出します。

 

その老婦人は

車椅子に乗って入って来て

中では杖をついて席についていましたが、

その杖もイギリス風のマホガニーの様で

ツヤツヤで重々しく美しかったのが

蘇って来ました。

(細かい所まで印象に残るものですね)

 

ヘア、服、靴、宝石すべて美しい〜としか

言いようの無い姿に

ただ見惚れるだけだったです。

 


お金持ちも

成金と年季の入ったお金持ちでは

醸し出す空気感が全く違います。

 

その老婦人は、

紛れもなく年季の入った

お金持ちのオーラに包まれていました。

 


そんな、雰囲気のあるお金持ちは、

豊かさの歴史の長い国や場所にしか

存在しないので、

流石に香港はマネーが溢れる街だと

感心していたのも覚えています。

 


その日、その

ペニンシュラホテル1階のバカラのお店で

香港の思い出にと買ったのが、

この招き猫です。

 

美しいホテル、美しい老婦人、美しいバカラ

この招き猫を見る度に

その一日が鮮やかに蘇ります。

 

いつも、旅の思い出を載せて

記念品を

買って帰るのが必須の習慣です。

 


そんな思い出と繋がるお花は?

ないのか?

 


すると、

香港の事を書いていたら

突然思い出しました。

 

初めて香港ヘ行った数十年前、

ホテルに着いたら

部屋にボールに花びらを浮かせて

手を洗うお水が用意されていたのです。

 

それは、

それまでの私の人生には無かった出来事で、

アジアの素敵なおもてなしに

初めて触れた経験でした。

 


香港の

今は無い日航ホテルの

冷房の効きすぎた館内と、

初めて行った海上海鮮料理店のネオンと、

何よりも

初めての香港への緊張感が

その

紫のデンドロビュームの花びらと共に

鮮やかに蘇ってきました。

 

当時の香港には、

まだ九龍城砦が残っていて、

マフィアの怪しげな雰囲気が

ムンムンしていて

ドキドキしながら街歩きをしたものでした。

 

予算が少なかったのもあるけど、

絶対に騙されない〜なんて肩に力を入れて

女人街や市場を歩いたのも

今から思えば

初々しく微笑ましい若かりし頃でした。

 

お花の記憶、一つ思い出せて良かった!

 

 

生花では無いですが、

20年以上に渡って一緒に移動している

大事な造花の薔薇の花も

僻まない様に紹介しておきますね。

 

 

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ヒトもモノもコトも、

感情と共に蘇ると

瞬間で当時に引き戻されます。

 

それが沢山ある方が

豊かな人生と言えるはずです。

 

新しい

思い出を増やす為にお一人様で

何処かへ旅しようかな?