ノルディック(北欧)ノアールにハマってます。

 


海外ドラマは長年観てきました。


アメリカドラマは、

CSI科学捜査班、クリミナルマインド 15シーズン

グレイズアナトミー 17シーズン

無名の頃の

ジョージクルーニーも出ていた

「ER 救急救命室」も、

11年と長かったですが、

アメリカの

医療制度、社会保障制度が

よく分かりました。

 


今も、アメリカドラマは、

メーガンも出ていた「スーツ」や

「ワイルドワイフ」「グッドドクター」など、

 

お洒落で分かり易い展開で、

日本でのリメイクも多いです。

 


でも、

なんと言っても、最近面白いのは

北欧サスペンスです。

 


この分野は、

ノルディックorスカンジナビア

ノアールとして

近年大きく注目されています。

 


ノルディックノワールとは、

通常 スカンジナビア

他の北欧諸国で設定される

犯罪フィクションのサブジャンルの事です。

 

 

f:id:MadamKoki:20220225170915j:image

 


これらの小説は通常、

暗い風景の中に置かれ、暗くて道徳的に

複雑なムードをもたらしています。

 

それらは見かけ上は

静かで当たり障りのない社会的表面と、

それの下で起こっている

殺人、女嫌い、レイプ、同性愛、

および人種差別との間の

緊張を描写しているのです。

 

 

ノルディックノワールは、

1990年代初頭から存在していましたが、

スウェーデンの作家

スティーグ・ラーソン

「ミレニアム」3部作以後、

特に世界の注目を集める様になりました。

 


「ミレニアム」は、

現在6部まで出ていますが、世界で

総売上1億部を超えている

一大ベストセラーです。

 

 

f:id:MadamKoki:20220225171055j:image

 

「ミレニアム」は、

先ず3部作として発表されたのですが、

作家のスティーグ.ラーソンは

本の発売を待たずに急死してしまいました。

 

そのあまりの面白さに、

続編を望む声が多かったのと

創案が残されていたので、

以後、ラーゲンクランツが

4.5.6部作を書き継いでいます。

 

主人公のリスベットが

魅力的な事もあって、

とにかく新シリーズ発売毎に

世界中で話題のサスペンスです。

 

ドラゴンタトゥーの女」として、

ダニエルクレイグ主演で

ハリウッド映画にもなりました。

 


その

ドラマチックサスペンスの宝庫に

先ずAXNが着目して、

「キリング」「ブリッジ」などを製作、

ヒットさせ、

現在 Netflixを中心に

多数の作品が作られているのです。

 

 

それぞれの国が争う様に

良い作品を作っているのですから、

どの作品も面白くて

人気が出ない筈がないのです。

 


何よりも、

それぞれの国の状況が全く違うので

それだけでも興味が湧きます。

 


アイスランド作品は、

「トラップ」

 

中年の太った刑事が主人公だし、

同僚の女警察官も

どう見ても不細工(すみません)で、

決してかっこよく無いドラマですが、

 

登場する人間の心理が

細かく丁寧に描かれ

その描写に惹きつけられてしまいます。

 

画面を見ているだけで寒くなる程の

荒涼として真っ白な広い土地が舞台で、

アイスランドの名の様に

凍り付いた土地に住む住人達の

凍り付いた様な心理描写の

人間ドラマなのです。

 

 

移民が多いEUならではの問題が多くて

ナショナリズムが強くなり、

それによって

様々な事柄が起こる背景も知りました。

 

 

 

デンマークの作品では、

「チェスナットマン」

 

f:id:MadamKoki:20220227005010j:image


これは、

反対に子持ちのシングルマザーの女刑事が

美しくカッコいいのです。

 

素顔に近いメークと無造作に束ねた髪に、

ジャンパーとブーツ姿の

横顔が亡きダイアナ妃似の主人公は、

立っているだけで絵になる美しさです。

 

北欧と言えどもシングルマザーで、

子供を育てる大変さや、

子供も親も、自分の意思確認を

あらゆる場面で問われる、

欧米の自立した生き方の厳しさも

しっかりと描かれています。

 

ただ、

北欧の社会保障制度は本当に良くて、

離婚、転職、転校、児童保護などは

極めて簡単に利用出来る様に

制度化されているのには

改めて感心させられます。

 

このドラマは、
名作「キリング」を書いた

バイストロヴィの作品ですから、

内容的にも面白いし、

次のシーズンが待ち遠しい作品です。

 


フィンランド

「DEADWIND 」

 

こちらも
シングルマザーの女刑事ですが、

シングルゆえの厳しい生活で起こる

個人的トラブルに

一歩も引かない内面の強さ。

 

高い身長にブカブカのセーターは

最高のバランスで、

白い肌にブルーの瞳、

バサバサに乱れた金髪を

ゴムで束ねただけなのに、

見惚れるほど美しいモデルの様な外観。

 

北欧女性の強さと美しさは圧倒的です。

 

 

そして、

「ボーダータウン」


発達障害の50歳代後半の男性警官と、

脳腫瘍の妻と娘の一家のストーリーと、

 

男性が持つ特殊な能力による

犯罪者との

駆け引きと謎解きのストーリーが

 

重なり合ってまるで別々の2本のドラマを

見ている様な構成なのです。

 

3シーズン、各エピソード10もありますが、

引き込まれてしまいます。

 

 

今のお気に入りは

スウェーデンのこれ。

 

f:id:MadamKoki:20220228094250j:image

 

これからも、

次々と新しい作品が出て来そうで

当分楽しめそうです。

 

 

 

ロシアのサンクトペテルブルクとも

簡単に往来できている様だし、

色々な地名が出て来るので

この辺りの世界地図を知る為に

急遽、北欧地図をダウンロードしました。

 

 

f:id:MadamKoki:20220225172406j:image

 

 

人々は

EU内の往来は勿論ですが、

バルト三国を始め

ロシアやベラルーシなどとも

頻繁に移動しているのも

普通の個人的日常なのです。

 

ドラマには、政治問題や社会問題も

必ずバックに描かれ

常にテーマの一部になっていて、

それもかなり辛辣に描かれています。

 

 

ヨーロッパに対する

新しい見方の発見にもなりました。

 

 

Stop War!

ロシアのウクライナ侵攻を

ノルディックノアールを通して、

考えている お一人様です。