日本史 ①神様を味方にする方法 

 

今回は、日本の歴史

とは言っても、古代の神様のお話です。

 

近年、神社にお詣りする人が増えていて

特に若い人達がその傾向だそうです。

 

アニメなどの影響も有るのでしょうが、

そもそもアニメのテーマに

神様に繋がる内容が多いと言う事でしょう。

 

しかしながら、

お願いの方法を知らない人も多いようで、

もったいないなぁと思う事もしばしばです。

 

 

お詣りした神様の

守備範囲、専門分野、順番、

これらを間違うと目的が果たせませんし、

 

伝え方、受け取り方を

知らないと成果は分かりません。

 

 

神様を味方に付けて

希を叶える方法を知っていれば〜?

素晴らしいですね。

 

 

神社にいったら、

祀られている神様が明記されていますので

必ず読む事です。

 

それを知らずには、

頼み事が

神様に繋がるのかどうか分かりませんよ!

 

 

何を頼めば良い神様なのか?

を知る為には

 

どの様な神様が祀られているのか?

を知る必要が有りますし、

 

それらを知る為には

成り立ちから始めないといけません。

 

 

先ずは

東京大神宮でも有った

造化の三神の話からです。

 

 

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古事記」は、

1300年前に

天武天皇の意思を、皇后の持統天皇が受け継ぎ

息子 草壁皇子の皇后であった元明天皇

太安万侶に命じて

我が国で最初に編纂された書物です。

 


その書き出しはこう始まります。

 


「天地初めて発し時、高天原に成れる神の名は

天之御中主神(アメノミナカヌシ)」

 


続けて

高御産巣日神 (タカミムスヒ)

神産巣日神 (カミムスヒ)

 


の神が誕生します。

 


混沌とした世界に先ず最初に

この神々が姿を現されたのです。

 


ここに言われている「ムスヒ」の

「ムス」とは、「苔むす」などの様に

生み出すの意味、


「ヒ」とは、

不思議で神秘的な

人智の及ばない現象を司る力

の意味です。

 


この三神を「造化の三神」と言います。

 


続けて

ウマシアシカビヒコジ神

天之常立神(アメノトコタチノカミ)

 


天地の始まりの時に誕生したこれらの

五柱は特別な存在として

別天神 (コトアマツカミ)と呼ばれ、

 

男女の別の無い独神 (ヒトリカミ)で

やがて姿を隠してしまわれます。

 

いずれも基となる神様達です。

 


大きな神社には

かなりの割合でこれらの神々が

お祀りされています。

 


その後、

神代七代と言われる神々が誕生されて、

最後に、

 

伊邪那岐命 (イザナギノミコト)

伊邪那美命 (イザナミノミコト)

 


の二神が

この国を創る様に命じられて

高天原から降りてこられました。

 


二神は、

混沌の海に矛を突き立ててかき混ぜ、

最初の雫が固まった島に降り立ちました。

 

その島が「オノコロ島」です。

 


二神は次々と島を生み、日本の国を形造ります。

 


それらの国を作った後は

様々な神々を産みますが、

最後に火の神を産んで

イザナミは死んで「黄泉(ヨミ)の国」に

行ってしまいます。

 


それを嘆いた、

イザナギは、

黄泉の国まで妻を迎えに行ったのですが、

変わり果てた妻の姿を見て

逃げ戻ります。

 

見られたイザナミは「よくも見たわね!」

って言うと

鬼の形相で追っかけて来ました。

 

美しかった妻の朽ちた姿を見て

逃げ帰るなんて

人間的なのが面白いですね。

 


夫のイザナギは、

道を大きな石で塞いで

黄泉の国との通り道を塞いでしまいました。

 

黄泉の国との通路と云い伝えられている

出雲市

猪目洞窟です。

 

 

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これ以後、

黄泉の国との往来は

出来ない様になったのです。

 


やっと逃げ帰った

イザナギは、

黄泉の穢れを禊祓いしたところ

沢山の神々が産まれて来られました。

 

 

最後に

左目を洗った時に 天照大御神

 

右目を洗った時に 月読命

 

鼻を洗った時に 須佐之男


貴い三神が生まれて、

 

天照大御神には 高天原

 

月読命には、夜の国

 

須佐之男命には、海の国

 


イザナギはそれぞれに役割を渡すと

近江の多賀大社に御隠れになりました。

 

 

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父母を恋しがって泣いてばかりいる

須佐之男命は、

 

姉の天照大御神を訪ねますが、

暴れん坊なので信用されません。

 


そこで、

須佐之男命は邪心のない事を証明しようと、

「真名井の井戸」で誓約をする事にしました。

 


須佐之男命の剣から産まれたのが

三比売命です。


この三比売は

 

多紀理比売 (タギリヒメ)

市寸島比売 (イチキシマヒメ)

多岐都比売 (タキツヒメ)

 

宗像三女神として、海の守神となりました。

 

世界遺産宗像大社

沖ノ島は神官以外は未だに人が入れない

聖域となっています。

 

中津宮本殿

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沖津宮

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三女神は

安芸の宮島

江ノ島などの守神でも有ります。

 


イチキシマヒメは、

弁天様としても祀られていますし、

龍神と結婚したので

大概セットでお祀りされています。

 

龍神様のお力は

弁天様と共にです。

 

 

美しくたおやかな女神が産まれたので、

須佐之男命の剣の勝ちとなって、

高天原に迎えられました。

 

 

ここまでに登場した神々は、

伊勢神宮天照大御神に繋がる神社では

主神として

どなたかが祀られているはずですので、

神社に行ったら案内板で確認する事です。

 


ちなみに、

出雲大社須佐之男命に繋がる神社では、

大国主神

建御名方神(タケミナカタ)

事代主命

などが祀られています。

 

それらを知れば、

伊勢神宮系なのか?

出雲大社系なのか?

分かりますが、

 

次回登場する神様から

始まっている神社もありますし、

新しい神社では、

はっきりしていないかもしれません。

 

 

どちら系にお詣りするのかで

内容が変わりますが、

ややこしいのでここでは

取り敢えず違いが有る〜とだけにしておきます。

 

 

これから後の「古事記」の内容は、

天岩戸の話、

出雲の八俣大蛇

大国主命 いなばの白兎

大物主神

ヤマトタケル

 


など、スーパースターが登場する

良く知られたお話が続きますが、

これは次回以後にします。

 

 

知って、味方になってもらって、

希を叶える!〜のです。

 

 

世界中で
1300年以上前に、

神様の出現から始まる

国の成り立ちを表す書物を持つ民族は

日本人以外に多くはありません。

 

ユダヤ、中華、インド?

 

しかも、

国土や国民が一度として

国土消滅、民族淘汰の歴史が無かった

奇跡的な国です。

(ミクロ的には別として)

 

 

今の混乱した世界での

この小さな国が果たすべき

大きな存在理由を

再度考える必要があるのかもしれません。

 

 

次回はパワースポットって何?

です。