貴樹の独り言

喜寿の気楽なお一人様生活のあれやこれやの記録です

マイベスト映画の話

 

 


学生時代、

今は亡き淀川長治さんが主催していた

映画研究会大阪支部に参加していました。

 

毎年、

数百本の映画を見て、

年間ベスト作品を選出して

全国的な統計をとって

雑誌に発表していたし、

 

大阪の50人位の会員達が

毎週、日曜日に集まって

映画の話を

喧々諤々と論じ合ったものでした。

 


学生運動も盛んで、

何につけても熱く論じる事が日常で、

激しい時代だった青春の一コマでした。

 

あれから

半世紀も経ってしまいましたが、
そんな時代も含めて、

沢山の映画を観てきた

長い映画鑑賞人生の中で

独断と偏見で選んだ

マイベストを

纏めておこうかなと思い書いてみます。

 

 

 

☆ 5位

「ベンハー」

 

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1959年制作の

スペクタクルハリウッド映画です。

 

とにかく長くて

前後編で4時間以上もある映画ですが、

面白くて何度も見てしまう映画です。

 

今や全米ライフル協会会長で有名な

チャールトンヘストンが演じる

ユダヤ人のベンハーの流転の半生に、

キリストの生涯を重ねて描かれていて、

 

ユダヤ社会、ローマ帝国キリスト教

など

西洋歴史の外枠が理解できる映画です。

 


ユダヤ人ベンハーと

ローマ帝国のメッサラとのライバル関係、

 


六頭立ての馬の競争シーンや、

ガレー船でのベンハーの生き残りをかけた戦いは、

正にスペクタクルそのもの。

 


どの画面も本物の大掛かりな装置で

今のCGでは決して描けない、

見事なセットや

大勢の人員を配置したスケール感は

ただただ圧倒されるだけです。

 

一杯の水を通してのキリストとの縁、

それらの

キリストのエピソードも絡めて、

ユダヤ迫害の歴史など

なかなか分かりにくい歴史が

理解できる手掛かりになった映画です。

 

今後、

この様な壮大な映画は

制作される事はないでしょうね。

 

長いけど何度も観たくなる映画です。

 

 

☆ 4位

羊たちの沈黙

 

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サイコスリラーの

最高傑作と言われる映画。

 

サイコパスの映画は

基本的に好きでは無いのだけど、

ジョディフォスターが新鮮で上手いのと、

 

アンソニーホプキンス演じる

レスター博士の不思議な魅力に

引き込まれてしまった映画です。

 

何よりも、

アメリカのサイコパス

本当に怖くて不気味で、

不気味だけど面白くて

しかも奥深いので、

何度も観てしまう〜そんな魔力を持っています。

 


羊たちはなぜ逃げなかったのか?

聖書の世界観が暗示的で

深く考えさせられました。

 


ストーリーが分かっていても、

何度見ても

ビクッとする怖さはなかなかのものです。

 

この映画以後、

サイコパスが市民権を得た様で

それまで、

ヒッチコックの「サイコ」で

ただ単に怖かっただけの

サイコパスが市民権を得たのです。

 

怖いけどやっぱり観たい、

分かっているけど何度も観たい、

そんな名画です。

 


☆ 3位

エイリアン2

 

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エイリアン1で生還したリプリー

再び、

宇宙基地の仲間を助けるために

宇宙船に乗り込んで違う星に出発し、

再度エイリアンとの戦いに挑むストーリーです。

 

 

リプリーの母性と

エイリアンの母性が激突する場面で、

首をちょっと捻って

火炎放射器を連写する時の

 

リプリーのカッコよさは、

何回見ても胸がスッとして

元気を貰えます。

 

ラストに

ロボットに乗ったリプリー

まるでガンダムみたいに見えて、

女は強いと信じさせてくれ、

何か気分を切り替えたい時に

必ず観たくなるし、

元気を貰えるお気に入りの映画です。

 

 

 

2位

ショーシャンクの空に

 

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これはもう、誰もが納得の
名作中の名作ですね。

 

冤罪で、妻殺しの殺人犯になって

刑務所に

収監されているティムロビンスと、

 

長年仮釈放が認められない

終身刑モーガンフリーマンの

2人の名優による

男臭くて汚くて

ロマンチックでも無い映画なのに、

何回見ても感動が湧き上がって来て、

胸が熱くなり

心が洗われる美しい映画です。

 

 

途中でティムロビンスが、

モーツァルトのアリアのレコードを

流すのだけど

その歌声の美しさと気高さとが、

正に、

この映画そのものを表している様です。

 


見事な完成度の脚本、

見事な完成度の演技、

人間の素晴らしさを素直に描いた

奇跡的に生まれた名作で、

何年経っても色褪せない感動の映画です。

 

そして、

この映画は年数を経て行くほど

どんどん評価が上がる珍しい映画でもあります。

 

未来を信じたい時には絶対の映画です。

 

 

そして、

自己中ですが、

何があっても絶対のNo.1名画はこれです。

 


1位

ゴッドファーザー パート2」

 

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長い映画鑑賞人生でも、

この映画に勝る映画には

未だに出会えていませんし、

これからも無いかと思っています。

 

パート1も含めて

監督の力、

脚本の完成度、

俳優の演技、

画面の隅々に至るまでの完成度、

映像の美しさ、

音楽の素晴らしさ、

何を何処を取っても完璧な映画です。

 

 

コッポラの監督力と脚本力、

ニーノロータの音楽センス、

アルパチーノの目の演技、

ロバートデニーロの佇まい、

血が沢山流れる

映画のバックに流れる音楽は

いつも美しく、

聖書の言葉はいつも荘厳に語られています。

 

 

どの役者の演技も素晴らしくて、
アルパチーノと

ダイアンキートンとの喧嘩シーンなどは、

あまりの迫真の演技に

見てる方も息を止めて

見入ってしまうし、

湖から聞こえる

銃声の音だけの演出に涙してしまいます。

 

 

全ての画面が絵になる映画で、

 

画面の端に映る

セットの小物まで完璧に整えられ、

画面の端に映る

名前もない役者の動きまで

完璧に配置されている。

 


これ程

全てが完璧の映画は

これからも作れないでしょうね。

 

 

スピルバーグ、コッポラ、ルーカスが

活躍した

ハリウッド映画黄金期でした。

 

ちなみに、

パート1もマイベストに入りますが

パート2に含めておきます。

 

未来に引き継ぐべき間違いない映画です。

 

 

他にも沢山沢山あるし、

書き足りない部分も沢山あるけど、

取り敢えずこれが

自己中選択でのマイベストです。

 

 

今は、自宅でNetflixAmazon

映画鑑賞にはまっている毎日に

満足満足なお一人様です。