貴樹の独り言

喜寿の気楽なお一人様生活のあれやこれやの記録です

富士山の守神は絶世の美女


富士山の山頂は

誰が所有しているのか、

知ってますか?

 

f:id:MadamKoki:20220408114612j:image

 

 

国? 自治体?

 

 

不動産登記簿に登記されている

所有権と同じ様に、

 

昭和49年の

最高裁判所判決によって、

富士山八合目以上の一定の部分は、

富士山本宮浅間大社

社地となっているのです。

 

つまり、

奇跡の美しさの富士山の山頂は、

「本宮浅間大社」が所有しているのです。

 

f:id:MadamKoki:20220408114819j:image

 

その「浅間大社」の御神体

 


木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤヒメ)

です。

 

f:id:MadamKoki:20220408112326j:image

 

 

美しい女神で、
富士山の守神で、桜の花神とされています。

 


古事記」には、こんな話が

残されています。

 


高天原天照大御神から

国を治めるようにとの命令を受けて、

孫にあたる

ニニギノ命は、勾玉 (まがたま)と

刀剣を持って


猿田彦大神の道案内で

日向の高千穂の峰に降り立ちました。

 

世に言う

天孫降臨」(てんそんこうりん) です。

 

この時の

勾玉 (やさかのまがたま) と

刀剣 (草薙のつるぎ) は、

鏡 (やたのかがみ)  と共に

 

現在の皇位継承にも使われている

三種の神器となっています。

 

 

そして、この事から

猿田彦大神は道案内、

導きの神様として祀られているのです。

 

 

ある日、

ニニギノ命は、オホヤマヅミ命の娘、

木花之佐久夜毘売

(コノハナノサクヤヒメ) と出会い

 

直ちに、求婚しました。


オホヤマヅミ命は、喜んで

姉の、石長比売(イワナガヒメ)も、

一緒に

嫁入りさせたのです。

 


しかし、この姉は大変 醜くかったので、

ニニギノ命は

追い返してしまいます。

 


古代、

女性の美醜は

特別に大きなテーマなのです。

 


オホヤマヅミ命は、

姉が返されたのを知って、


石長比売は、永遠の命を

木花之佐久夜毘売は、繁栄を願って


差し出したのに、


これで天の御子の命は、

木が折れる様に儚くなるだろう

 


と言ったとかで、

天皇の寿命が短いのは

そのせいだとか、無いとか。

 


その後、木花之佐久夜毘売は

妊娠したのですが、

 

ニニギノノ命は、

初夜で妊娠するのはおかしいと

疑ったので、

木花之佐久夜毘売は嘆いて

 


産屋に火をつけて、

燃え盛る火の中で

3人の子供を産みました。

 

恐るべきプライドと激しさです。

 

 

それ以来、

木花之佐久夜毘売は、

 

その激しさと高潔さから、

富士山の守神、

 


その美しさと、潔ぎ良さから

桜の花神なったのです。

 

 

f:id:MadamKoki:20220408115221j:image

 

富士山と桜、

どちらも日本のシンボルです。

 

なので、

木花之佐久夜毘売は、

日本のシンボル的 女神様です。

 

 

 

かつて、大阪で開かれた

花博の日本館

咲くやこの花館」は

この比売命から来ています。

 


そして、

火の中で

生まれた3人の神様の末っ子

山幸彦の系列から

神武天皇が生まれて、

 

現在の日本国家の基が築かれたのです。

 

 

古事記の中で

木花之佐久夜毘売は、


ヤマトタケル命を守る為に

海に身を投げた


弟橘比売命(オトタチバナヒメ)

と共に、


美しい比売命の代表選手です。

 


古事記と言うと、

なんだか難しい内容の様に

思っている人が多いですが、

 


かなりの部分が、性のウンチの話です。

 

古代では

どちらも、生物としての人間の生存には

欠かせない神聖な事として、

扱われていたのです。

 


セックス、不倫、略奪婚、二股婚などなど、

今なら大問題になりそうな事や、

 


夫婦喧嘩、離婚、セクハラ発言

などなど


かなりユニークな内容が

オノマトペを多様した

美しい大和言葉に乗って

表現豊かに

自由に書かれています。

 

f:id:MadamKoki:20220121125346j:image

 

 

大和人の魂の源

しいては、日本人の根幹が理解出来て、


知っていて損は無いので、

 

一度読む事をお勧めします。

 

 

美貌が最優先の

古代に生まれなくて良かった

お一人様です。