貴樹の独り言

喜寿の気楽なお一人様生活のあれやこれやの記録です

それは、イーグルスだった!

 

頭の中にずっと残っていて、

何かの拍子に一日中グルグル回り出す〜

そんな音楽ってありませんか?

 


先日も、

母親が歌っていた昭和初期の曲だと

思うのだけど、

「湯島通れば思い出す、

お蔦、チカラの…?」なんて

歌詞が朝から頭の中で回り始めて、

しかも、

歌詞がそこしか分からないので

後はルルルルーとなって

メロディーも途中で終わり、

同じところを何度も繰り返しているのです。

 


何かを見た訳でも、

何かに

インスピレーションを貰った訳でもなく、

何故かその日はその曲だったのです。

 


でも、違う日には、

違う曲が湧いてきたり、

クラシック、歌謡曲、ポップス

分野も言語も関係無く、

なんの脈絡も無く現れて

その日は、その曲の一日になるのです。

 

なんで今日はこの曲なん? てな感じで

不思議です。

 

でも、

音楽って長い人生の色々なシーンの中に

確実に道連れの様に存在していて、

その曲を聴くと

楽しさ、喜び、悲しみ、苦しさなどの

感情を伴って、

当時の様々な人達や光景が

鮮やかに甦って来るのですよね。

 

 

ビートルズを初めて聴いたのは

高校生の時、

アルバイト先の靴屋の店先でした。


プリーズプリーズミーが流れていて、

「何でこんな煩い曲が

世界を騒がしているの?」 と、

嫌そうに言っていた店主の奥さんを

地味な着物と共に思い出しますし、

 


PPMの「花はどこへ行ったの」を

学園祭 (当時は発表会でした) で

歌ったのも高校2年の時でした。


反戦歌にも関わらず、

仲良し6人で、住職の娘だった友達宅の

本堂で大声で笑ったり騒いだりしながら

練習していたのですよね。

 


この辺りの曲は高校生活のシーンと

鮮やかに繋がっていて、

当時の笑い声まで聴こえて来るようです。

 

地方都市での

お決まりの青春やったな!

 


初めて買った

サイモン&ガーファンクルの

「明日にかける橋」と、

 

最近は復活大人気なクイーンの

「JAZZ」は

共に、

思い出のLPレコード盤で

プレーヤーは無いけど未だに宝物です。

 

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近頃は、LPレコードが人気で、

プレーヤーも復活しているとか。

いつか買ってレコードをかけようかな?

 

 

南こうせつかぐや姫

神田川」は、産院のベッドを、

森進一の

襟裳岬」は、母の病院を思い出し、

個人的に

生と死に纏わる感傷的な特別の曲です。

 


そんな中で

いつの頃からなのか覚えていないんだけど、

ある曲の一節が

度々何かの拍子に出て来て

それは、

ドキュメンタリーや、

自然の映像のシーンなどの

バックに流れている曲なんだけど、

メロディーの一節と、

ダイヤモンド、クイーンと言う歌詞以外

何も分から無くて、

 

でも、何故か懐かしくて

ずっとずっと、それこそ何十年にも渡って

頭の中でグルグルしていたのです。

 

でも、さして重要な事でも無いので

長い間、

頭の片隅にずっと存在しているけど

放っておいた〜そんな感じの曲でした。

 


それが、今年の年明け、

NHKBSの「街角ピアノ」と言う番組で

若い女性がそのメロディーを弾いたのです。

 

「あっ〜これや」

慌てて、画面の隅の曲名を記憶、

そして今や便利な検索にかけて、

わかりました!

 


それは、

イーグルスの「デスペラード」でした。

 

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イーグルス!だったなんて!

 

彼等の

「ホテルカリフォルニア」は、思い出の一曲です。

 


今は亡き、

反戦作家がインドを

バックパッカーしていた頃に、

侘しいホテルで

この曲を聴いて

初めて日本が恋しくなったと

書いてあった旅行記は、

大事な友との思い出の本です。

 

なのでその頃、

「ホテルカリフォルニア」は、

私達のダイヤモンドでした。

 


そのイーグルスだったなんて、

多分聞いていたはずなのに〜。

だから懐かしかったのでしょうか。

 

そして、デスペラード

「ならず者」と訳されて、

歌詞は、

年老いたならず者の男の孤独と、

救いの歌でした。

 


遠い彼方の時間が突然戻ったようで

YouTubeで何度も聞き直しながら、

あの時、熱く語り合った友達は

どこでどうしているのだろうか?

まだ、生きているのだろうか?

この歳だと、それも考えてしまいます。

 

そんな、感傷に

一日中浸っていました。

 


昭和初期から、21世紀の現代まで、

様々な音楽に取り囲まれ、

楽しい時、悲しい時、辛い時、寂しい時、

様々なシーンに

様々な音楽が一緒にある人生は

なんと彩り豊かで

幸せなのかとしみじみ思う

お一人様です。