貴樹の独り言

喜寿の気楽なお一人様生活のあれやこれやの記録です

易学、占いのお話です。

 

迷信とは根拠の無いものを言います。

 

占いも迷信だと言われていますが、

果たしてそうでしょうか?

 

迷信だとして排除されて来たのに、

未だに

一定の地位を確立しています。

 

歴史的に見ても、

人間は生々発展する生き物なので

本当に不要なものは

長い歴史の中で淘汰されて行ってます。

 

占いが

中国の歴史上登場してから約7千年、

その成立過程が歴史的事実の

積み重なりで、

未だに淘汰されずに生き続けています。

 

ならば、

単に迷信として切り捨てるのでは無く、

これからの時代を生きるツールとして

会得出来たら

強力な武器になるかもしれません。

 

 

なので、

易について何回が書きますので、

自身の知恵に使ってもらうと有難いです。

 

 

人間は超越した能力を(神通力)を

持っていません。

それに変わって

学んだり体験したことで得る知識を基に

知恵を持っています。

 

人類史上に

古代文明が現れたのは約一万年前位からです。

自然の影響が

そのまま生活に直結していた時代、

人々は様々な経験から

知恵を身につけて始めました。

 

太陽、月、星、などと

天災などの自然現象との関連性を見つけ、

太陽、月、星に名前を付けて

それらの影響について、

生活に生かす知恵を身につけたのです。

 


紀元前4千年、

未だ文字も紙もなかった時代、

皇帝伏義 (ふぎ)は

龍馬の背に現れた紋様から

8つの形を記号とする事を発見して、

その8個の記号を使って、

自分が覚えた内容を

人々に理解させれると考えました。

 

その8文字の事を八卦と言います。

 

この八卦を基に始まったのが易です。

 

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その後、
紀元前2千年頃に、夏(か)の国の禹(う)と言う

賢人の皇帝が出てきました。

禹は「洛書」を著し、これを基に出来たのが

九星気学の後天定位盤です。

 

 

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雑学ですが、

禹は、全国行脚したので

足を痛めてしまいましたが、

賢人として敬われ、その歩き方を象ったのが

「禹歩」です。

 

「禹歩」は北斗七星の形を著し、

邪気を払い魔除けの力があるとされ

陰陽道修験道にも伝わりました。

 

後に、日本に伝わってからは、

能の歩み方に取り入れられました。

 

戦国武将達の時代、

能が魔除けや鎮魂で舞われたのは

この禹歩による所からなのです。

 

これも雑学ですが、

この「夏」の時代が、中国発祥時だとして

「夏(か)」が世界の中心だとする思想が

中夏→中華 (同じ音) 思想なのです。

 

 


夏が滅びて、殷(いん)が成立して

初めて甲骨文字が出来、

卜占つまり易学が生まれて来ました。

 

森羅万象全ては混沌から太極が生じ、

太極は陽と陰に分かれて、

それらは全て

木、火、土、金、水

の五行からなるとされ、

 

さらに

木、火、土、金、水も、

陰陽に分かれるとして十干が出来ました。

 

陰陽五行説です。

 

 

殷の時代には

木星が天球を十二年で一周する事が

分かっていて、

それを基に地上の方位を十二に分ける

十二支が出来たのです。

 

この十二支は、

12個の月を現す月名にも

用いられました。

 

後にそれらの方位守る守護獣が

定められ

それが十二支の始まりです。

 

 

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殷の後の、周の時代にそれらの知識を

易経」と言う経典にまとめ上げたのが、

周の末期に現れた孔子です

 

孔子は日本では

論語」で知られていますが、

一番の功績は「易経」を完成させた事だと

いわれていて中国では聖人として

敬われています。


易経は、

占いの書ですが、

天地万物の事象の変化を説明する書で有り、

自然科学、倫理哲学を説くものでもあり、

歴代皇帝の必須の書となりました。

 

 

この易経に基づき、易を活用したのが

秦の始皇帝です。

 

キングダムにありませんが、

始皇帝は、五行相克説を用いて

「水勝火」

周を火徳、秦を水徳の国であるとの理、

「水即ち火に勝つ」のが天の摂理であると

説いて人民を導いたのです

 


その後、

漢の時代に天文学占星術が発展して

二十四節気を設定して、

十干 十二支が完成して、

田畑を耕す時期を把握できる

暦が完成したのです。

 

 

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この様に

農耕の基礎となる暦は

易学から生じたのです。

 

以後、

中国の支配者が

収めなければならない学問とされる

四書五経のなかでも、一番大事なのが

易経」と言われています。

 


この様に易や干支は、

「当たるも八卦、当たらぬも八卦

などと迷信では無く、

古代中国からの運命学と言う、

東洋哲学に基づいた学問であり、

 

現在でも。

当たり前に行われている

様々な事象の中に

易学に基づいて続いている事も

多いのだと知れば、

自らの人生を切り開く

大きな武器にもなる

可能性を感じずにはいられません。

 

 

中国では、

500年に一度 黄河が半分清らかになり

その時、賢人が現れ

1千年に一度、黄河全てが清らかになり

その時、聖人が現れる、

と言われています。

因みに、天才は100年に一度だそうです。

 

これからの時代に、

賢人、聖人が現れるのでしょうか?

 

 

それとは関係無く、

激しく変化する混沌の時、

歴史に裏打ちされた東洋哲学である

易の知識を持つことは

強力な武器になり、

リスクヘッジにもなるはずです。

 

ただし、

易学は本物でも、

占い師が本物がどうかは

別の問題ですから、

ご注意下さいませ。

 

お一人様、本日の運勢は?